【言語聴覚士が解説】高齢者向け足し算プリント50問|前頭葉とワーキングメモリを鍛える認知症予防の脳トレ

「最近、物忘れが気になる」

「思い出せないことが増えてきた」
こうした変化を感じたとき、脳トレを始めてみようと思う方は多いですが、「何から始めればいいかわからない」という声もよく聞きます。
そんな方にまず試してほしいのが足し算です。
この記事では、現役の言語聴覚士として10年以上、認知症の方や高齢者のリハビリに携わってきた私が、足し算プリント50問をご紹介します。
なぜ足し算が脳トレの基本として優れているのか、現場の視点から詳しく解説します。
慣れてきたら、少しずつスピードを意識してみましょう。
ただし、正確さを優先することが大切です。
高齢者向け足し算プリント50問
問題
- 7 + 5 =
- 6 + 8 =
- 9 + 4 =
- 8 + 7 =
- 5 + 6 =
- 9 + 3 =
- 7 + 8 =
- 6 + 9 =
- 8 + 5 =
- 4 + 7 =
- 23 + 7 =
- 45 + 6 =
- 18 + 9 =
- 32 + 8 =
- 56 + 7 =
- 27 + 5 =
- 64 + 9 =
- 39 + 6 =
- 71 + 8 =
- 48 + 7 =
- 6 + 7 =
- 8 + 6 =
- 9 + 5 =
- 7 + 9 =
- 5 + 8 =
- 6 + 9 =
- 8 + 7 =
- 9 + 6 =
- 7 + 5 =
- 8 + 4 =
- 52 + 9 =
- 36 + 8 =
- 47 + 6 =
- 29 + 7 =
- 63 + 5 =
- 84 + 7 =
- 15 + 9 =
- 28 + 6 =
- 74 + 8 =
- 33 + 7 =
- 5 + 9 =
- 7 + 6 =
- 8 + 5 =
- 9 + 7 =
- 6 + 8 =
- 4 + 9 =
- 7 + 8 =
- 5 + 7 =
- 6 + 7 =
- 8 + 6 =
答え
- 7 + 5 = 12
- 6 + 8 = 14
- 9 + 4 = 13
- 8 + 7 = 15
- 5 + 6 = 11
- 9 + 3 = 12
- 7 + 8 = 15
- 6 + 9 = 15
- 8 + 5 = 13
- 4 + 7 = 11
- 23 + 7 = 30
- 45 + 6 = 51
- 18 + 9 = 27
- 32 + 8 = 40
- 56 + 7 = 63
- 27 + 5 = 32
- 64 + 9 = 73
- 39 + 6 = 45
- 71 + 8 = 79
- 48 + 7 = 55
- 6 + 7 = 13
- 8 + 6 = 14
- 9 + 5 = 14
- 7 + 9 = 16
- 5 + 8 = 13
- 6 + 9 = 15
- 8 + 7 = 15
- 9 + 6 = 15
- 7 + 5 = 12
- 8 + 4 = 12
- 52 + 9 = 61
- 36 + 8 = 44
- 47 + 6 = 53
- 29 + 7 = 36
- 63 + 5 = 68
- 84 + 7 = 91
- 15 + 9 = 24
- 28 + 6 = 34
- 74 + 8 = 82
- 33 + 7 = 40
- 5 + 9 = 14
- 7 + 6 = 13
- 8 + 5 = 13
- 9 + 7 = 16
- 6 + 8 = 14
- 4 + 9 = 13
- 7 + 8 = 15
- 5 + 7 = 12
- 6 + 7 = 13
- 8 + 6 = 14
足し算が認知症予防に効果的な理由【言語聴覚士が解説】
足し算は「前頭葉」を最も効率よく刺激できる
足し算は、脳トレの中でも前頭葉への刺激効率が高い課題のひとつです。
前頭葉は「思考・判断・計画・感情のコントロール」を担う部位で、認知症の予防に最も重要な脳の領域とされています。加齢とともに最も早く機能が低下しやすく、ここを継続的に使い続けることが認知症予防の核心です。
足し算を解くとき、脳は「数字を見る→意味を理解する→計算処理をする→答えを出す」という一連の流れを高速で処理しています。この流れの中で前頭葉が繰り返し活性化されます。
暗算は「ワーキングメモリ」を鍛える
足し算を頭の中だけで計算する「暗算」は、ワーキングメモリへの特別な刺激になります。
ワーキングメモリとは、情報を頭の中に一時的に保持しながら処理する力のことです。「12+7」を計算するとき、「12という数字を保持しながら7を足す」という動作がワーキングメモリを使っています。
ワーキングメモリは認知症の初期から低下しやすい機能のひとつで、「話の途中で何を言おうとしていたか忘れる」「料理中に次の手順を忘れる」といった日常の困りごとと深く関係しています。足し算の暗算を継続することが、この機能の維持に効果的です。
繰り上がりのある足し算は特に効果が高い
今回の50問には、繰り上がりのある問題(例:23+7=30)が含まれています。
繰り上がりを処理するとき、脳は「この数字は次の桁に持ち越す」というルールを意識しながら計算を進める必要があります。この「ルールを覚えながら処理を続ける」という動作が、前頭葉の実行機能への特別な刺激になります。
「続けること」が最大の効果をもたらす
脳トレは1回やっただけでは効果が出ません。筋トレと同じで、継続することで初めて効果が現れます。
足し算が脳トレの入門として最適な理由のひとつは、継続しやすい難易度にあります。難しすぎず、簡単すぎず、毎日無理なく取り組める足し算は、長期継続に最も向いた脳トレです。
リハビリ現場でも「続けやすい課題」として足し算が選ばれる理由はここにあります。
リハビリ現場での活用法
① デイサービスでのグループ活用
デイサービスでは、足し算プリントを「朝のウォーミングアップ」として導入するケースが多いです。1日10問を目安に、利用者さんが各自のペースで取り組み、終わったら答え合わせをする形式が取り組みやすく好評です。
問題を声に出して読み上げ、答えも声に出して言う形式にすると、言語機能と発声のトレーニングも同時にできます。
② 個別リハビリでの活用
個別リハビリでは、対象者の認知機能レベルに合わせて取り組む問題を選びます。1桁同士の足し算から始め、慣れてきたら2桁+1桁、さらに繰り上がりありの問題へと段階的にステップアップするのが基本です。
「何秒で解けたか」をさりげなく記録しておくと、処理速度の変化を追うことができます。速くなっていることが本人の自信につながります。
③ 在宅での活用
ご自宅では、毎日決まった時間に取り組む習慣をつけることが最も効果的です。「朝食後に10問だけ」など、既存の生活習慣と組み合わせることで無理なく続けられます。
カレンダーに「今日解いた問題数」を記録するだけでも達成感が生まれ、継続のモチベーションになります。
より効果を高める取り組み方
① 必ず暗算で解く
計算機や筆算を使わず、頭の中だけで計算することが重要です。暗算の過程でワーキングメモリが働き、これが脳への最大の刺激になります。
どうしても難しければ、まず指を使って計算してもOKです。ただし指を使わなくてもできるようになることを目標にしましょう。
② 声に出しながら解く
「7+5は……12」と声に出しながら解くことで、言語機能・聴覚・発声を同時に使えます。黙って解くより脳への刺激が大きくなり、集中力も高まります。
③ 1日5〜10問から始める
最初から50問すべてを解こうとする必要はありません。「今日は10問だけ」という目標からスタートして、慣れてきたら少しずつ増やしていきましょう。
「物足りないくらいで止めておく」という気持ちが、翌日もやりたいという意欲につながります。
この問題がおすすめの方
- 脳トレを始めてみたいが何から始めればいいかわからない方
- 毎日無理なく続けられる脳トレを探している方
- デイサービスや介護施設でのレクリエーション教材を探しているスタッフの方
- 在宅で家族と一緒に取り組める認知症予防を探している方
- 1桁の計算に慣れてきて、少し難しい問題に挑戦したい方
まとめ
足し算は、前頭葉・ワーキングメモリ・注意力を効率よく鍛えられる、認知症予防の基本中の基本の脳トレです。
難しい問題や特別な道具は必要ありません。まずは今日から1日5問、声に出しながら解いてみてください。その小さな積み重ねが、脳の健康を長く守ることにつながります。
※本記事は情報提供を目的としており、診断・治療の代替となるものではありません。
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計算のバリエーションを増やすことで、さらに効果が高まります。
無理なく、楽しく続けていきましょう。


