【言語聴覚士が解説】認知症予防におすすめの計算ドリル|高齢者の脳トレ習慣
「最近、物忘れが増えた気がする」
「認知症予防に何かしたい。でも難しいことは続かない」
そんな方におすすめなのが、簡単な計算ドリルです。
計算は「見る・考える・書く」という流れで、
前頭葉・ワーキングメモリ・注意力を自然に使うことができます。
認知症予防の観点から言語聴覚士が解説すると、
計算はリハビリ現場でも実際に使用される基本的な認知トレーニングのひとつです。
また、世界保健機関(WHO)でも、高齢者や軽度認知障害のある方に対して、
認知トレーニングを取り入れることが推奨されています。
結論|計算ドリルは「無理なく続けること」が最重要
高齢者の認知症予防には、簡単で続けやすい計算ドリルが役立ちます。
- 難しすぎない問題を選ぶ
- 毎日少しずつ取り組む
- できた体験を大切にする
計算は以下の認知機能を使います。
- 注意力
- 処理速度
- 思考の切り替え(前頭葉)
こうした機能を日常的に刺激することが、認知機能の維持につながります。
計算が脳に良い理由【言語聴覚士の視点】
計算は脳をまんべんなく使うトレーニング
簡単な計算でも、実は複数の機能を同時に使っています。
- 問題を読む(理解力)
- 数字を覚える(ワーキングメモリ)
- 順番に処理する(前頭葉)
- 答えを書く(運動+注意)
言語聴覚士のリハビリ現場でも、
集中力や手順の保持を評価・訓練する課題として計算は非常に有効です。
特に高齢者の場合は、
「少し考えれば解けるレベル」が最も継続しやすいポイントです。
重要|認知症予防は「計算だけ」ではない
ここはとても大切なポイントです。
計算ドリルは有効ですが、それだけで認知症を防げるわけではありません。
厚生労働省や国立長寿医療研究センターでも、以下の組み合わせが重要とされています。
- 運動習慣
- 知的活動(計算・読書など)
- 社会参加
- 生活習慣病の予防
つまり、計算ドリルは「脳を使う生活習慣の一部」として取り入れるのが理想です。
高齢者におすすめの計算ドリル
① 1桁の足し算(入門)
まずはここから始めましょう。
- 3+4=
- 5+2=
- 1+7=
成功体験を得やすく、やる気の維持につながります。
② 1桁の引き算(ステップアップ)
- 9-3=
- 8-2=
- 7-5=
引き算は少し難しくなりますが、
前頭葉の働きをより強く刺激できます。
③ 2桁の足し算(注意力アップ)
- 12+5=
- 23+4=
- 16+2=
注意力や処理力のトレーニングになります。
④ お金を使った計算(実生活型)
- 100円のりんごを2個でいくら?
- 500円から120円使うと残りはいくら?
生活に近い課題は、意味づけがしやすく継続しやすいのが特徴です。
リハビリ現場での使い方(デイ・個別・在宅)
① デイサービス
- 朝のウォーミングアップとして実施
- 集団で声に出して取り組む
- ゲーム感覚で楽しく行う
② 個別リハビリ
- 難易度を個別に調整
- 集中力や手順保持の評価として使用
- 成功体験を重視
③ 在宅
- 1日5分の習慣化
- 家族と一緒に実施
- 声に出して行う
計算ドリルを続けるコツ
- 1日5分でOK
- 「少し簡単」な問題を選ぶ
- 声に出して行う
- 運動(散歩など)と組み合わせる
継続できることが最も重要です。
注意点|やってはいけない関わり方
- 間違いを責めない
- 無理にやらせない
- 体調が悪い日は休む
「できたこと」をしっかり認めることが継続のカギです。
また、生活に支障が出るレベルの物忘れがある場合は、
医療機関や地域包括支援センターへの相談も検討しましょう。
まとめ
認知症予防には、簡単な計算ドリルを習慣化することが有効です。
- 難しすぎない問題を選ぶ
- 短時間でも毎日続ける
- 運動や社会参加と組み合わせる
まずは1日5分、やさしい計算から始めてみましょう。
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