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【言語聴覚士が解説】高齢者におすすめの九九バラバラ問題30問|認知症予防に効果的な脳トレ

【言語聴覚士が解説】高齢者におすすめの九九バラバラ問題30問|認知症予防に効果的な脳トレ
toshi2511

「九九は順番なら言えるけど、バラバラに聞かれると詰まってしまう」

こうした経験はありませんか?実はこれは決して特別なことではなく、「覚えていること」と「思い出せること」は異なる脳の働きだからです。

この記事では、現役の言語聴覚士として10年以上、認知症の方や高齢者のリハビリに携わってきた私が、九九バラバラ問題30問をご紹介します。

なぜ順番通りではなく「バラバラ」に出題することが脳トレとして優れているのか、専門的な視点から解説します。

九九バラバラ問題が脳トレに効果的な理由【言語聴覚士が解説】

「順番に言える」と「すぐに答えられる」は別の能力

「2の段、3の段……」と順番に九九を唱えることは、多くの方が問題なくできます。これは「手続き記憶」と呼ばれる、一連の流れとして身体に刻まれた記憶の働きです。

しかし「7×6は?」と単独で聞かれると、答えるまでに時間がかかったり、つい「7×5、7×6……」と順番をたどってから答えたりすることがあります。これは、「ランダムに思い出す力(自由再生)」が、順番に思い出す力とは異なる脳の機能であることを示しています。

九九バラバラ問題は、この「ランダムに思い出す力」を直接鍛える、非常に的を絞ったトレーニングです。

バラバラ問題が刺激する3つの認知機能

九九バラバラ問題を解くとき、脳は次の3つの機能を同時に使っています。

① 長期記憶からの想起

九九は幼少期に繰り返し練習した、深く定着した長期記憶です。この記憶を「順番」という手がかりなしに、単独で引き出す動作が想起のトレーニングになります。

② 前頭葉の判断機能

「7×6」という問題を見て、瞬時に「これは掛け算で、答えはいくつか」と判断する力は前頭葉が担っています。順番通りに解くより、ランダムな問題ではこの判断機能への負荷が大きくなります。

③ ワーキングメモリ

答えを導き出す過程で数字を一時的に保持する力もまた、ワーキングメモリの働きです。

「順番では解けるがランダムだと難しい」方に特に効果的

言語聴覚士として認知機能の評価を行う際、「順番に話す・行う」課題と「ランダムに答える」課題では、難易度の感じ方に大きな個人差が見られます。

特に、加齢や軽度の認知機能の変化がある方では、「順番なら言えるのに、突然聞かれると思い出せない」という訴えが多く聞かれます。これは記憶が失われたわけではなく、「記憶を引き出す経路」の効率が変化しているサインであることが多いです。

九九バラバラ問題は、こうした「思い出す経路」を継続的に使い続けることで、その効率を維持することを目的とした、的を絞った脳トレです。

九九バラバラ問題30問

ゆっくり考えながら取り組んでみましょう。

問題

九九バラバラ問題
  • 7 × 3 =
  • 2 × 8 =
  • 9 × 4 =
  • 6 × 7 =
  • 3 × 9 =
  • 8 × 6 =
  • 4 × 7 =
  • 5 × 8 =
  • 9 × 6 =
  • 7 × 5 =
  • 8 × 3 =
  • 6 × 9 =
  • 4 × 8 =
  • 3 × 7 =
  • 2 × 9 =
  • 5 × 7 =
  • 8 × 4 =
  • 9 × 5 =
  • 7 × 6 =
  • 6 × 8 =
  • 3 × 4 =
  • 2 × 7 =
  • 4 × 6 =
  • 5 × 9 =
  • 8 × 7 =
  • 9 × 8 =
  • 7 × 4 =
  • 6 × 5 =
  • 3 × 8 =
  • 2 × 6 =

答え

九九バラバラ問題答え
  • 7 × 3 = 21
  • 2 × 8 = 16
  • 9 × 4 = 36
  • 6 × 7 = 42
  • 3 × 9 = 27
  • 8 × 6 = 48
  • 4 × 7 = 28
  • 5 × 8 = 40
  • 9 × 6 = 54
  • 7 × 5 = 35
  • 8 × 3 = 24
  • 6 × 9 = 54
  • 4 × 8 = 32
  • 3 × 7 = 21
  • 2 × 9 = 18
  • 5 × 7 = 35
  • 8 × 4 = 32
  • 9 × 5 = 45
  • 7 × 6 = 42
  • 6 × 8 = 48
  • 3 × 4 = 12
  • 2 × 7 = 14
  • 4 × 6 = 24
  • 5 × 9 = 45
  • 8 × 7 = 56
  • 9 × 8 = 72
  • 7 × 4 = 28
  • 6 × 5 = 30
  • 3 × 8 = 24
  • 2 × 6 = 12

リハビリ現場での使い方

① デイサービスでのグループ活用

デイサービスでは、クイズ形式で出題し、参加者全員で一緒に考える時間を作ることが効果的です。すぐに答えが出なくても、「うーん」と考えている時間そのものが脳への刺激になっています。

正解した際には「すごい、すぐ出てきましたね」と声をかけることで、成功体験と意欲の維持につながります。

② 個別リハビリでの活用

個別リハビリでは、難易度を調整しながら進めます。すぐに答えが出ない場合は、「7の段でしたね」とヒントを出し、段階的に想起を促すアプローチが効果的です。

正確さよりも、考えるプロセスを大切にしながら成功体験を重視することが、継続への意欲を支えます。

③ 在宅での活用

ご自宅では、1日5分を目安に取り組む習慣がおすすめです。声に出して確認することで、言語機能と聴覚への刺激も加わります。家族と一緒に問題を出し合う形式にすると、楽しみながら継続しやすくなります。

効果的な取り組み方

① ゆっくり考えながら解く

すぐに答えが出なくても焦る必要はありません。「考えている時間」こそが、ランダムな想起力を鍛えるトレーニングになっています。

② 声に出して確認する

答えを声に出すことで、記憶からの想起と言語表現を同時にトレーニングできます。

③ 毎日少しずつ取り組む

無理なく続けることが、脳トレ習慣の最大のポイントです。1日5〜10問からで十分です。

この脳トレがおすすめの方

  • 高齢者の脳トレを探している方
  • 「順番なら言えるが、突然聞かれると答えに詰まる」と感じる方
  • 掛け算を思い出す力を維持したい方
  • 少し難しい問題に挑戦したい方
  • デイサービスや介護施設で使えるプリントを探している方

【無料プリント】九九バラバラ問題

大きな文字で見やすく、繰り返し使える設計です。ご家庭やデイサービス、介護施設で活用できます。

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ABOUT ME
高橋
高橋
言語聴覚士
現役の言語聴覚士として、高齢者のリハビリに10年以上従事しています。回復期病院・デイサービス・老人保健施設での臨床経験をもとに、認知症予防に役立つ脳トレ情報を発信しています。「なぜこの問題が脳に良いのか」を専門家の視点からわかりやすく解説することを大切にしています。
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