【言語聴覚士が解説】発音練習プリントの使い方|ターゲット音別の構音訓練カード
構音障害のリハビリでは、苦手な音(ターゲット音)を的確に見つけ、その音を中心に練習することが効果的です。この記事では、ターゲット音別の発音練習の考え方と進め方をご紹介します。
ターゲット音とは

構音障害では、すべての音が同じように難しいわけではなく、特定の音(例えばサ行、タ行、ラ行など)だけが言いにくいというケースが多くみられます。この「言いにくい音」をターゲット音として特定し、重点的に練習することで、効率よく発音の改善を目指します。すべての音を一度に練習しようとすると、どれも中途半端になりやすいため、的を絞ることが効果を高めるポイントです。
ターゲット音の見つけ方

「さかな」「たいこ」「らっぱ」のように、特定の音を含む単語をいくつか言ってもらい、どの音で誤りが出やすいかを確認します。専門的な評価は言語聴覚士が行いますが、ご家庭でも「言いにくいと感じる音はどれか」を観察することが、気づきのきっかけになります。
練習の進め方
- ターゲット音を単独で発音する練習(例:「ス」を単独で繰り返す)
- その音を含む単語(「すいか」「すずめ」など)で練習する
- 文章の中でその音を使う練習(「すずめがすいかをすっている」など)に進む
単独の音から単語、文章へと段階を踏むことで、無理なく実際の会話での発音につなげていきます。単独の音ができても、単語や文章の中では元の発音に戻ってしまうことはよくあるため、各段階を焦らず繰り返すことが大切です。
練習プリントの活用例
ターゲット音を含む単語を5〜10個リストにしたプリントを用意し、1日1枚、声に出して読む練習を行う方法がおすすめです。絵や写真を添えることで、単語の意味を確認しながら楽しく取り組めます。
練習を続けるときの注意点
一度に多くの音を練習しようとせず、1つから2つのターゲット音に絞って取り組むことで、効果を実感しやすくなります。また、正しい発音ができたときは、はっきりと褒めることで、本人の意欲を支えることができます。
まとめ
発音練習は、苦手な音を的確に見つけ、単独の音から文章へと段階的に練習することで効果が高まります。焦らず、ターゲット音を絞って取り組んでいきましょう。


