【言語聴覚士が解説】デイサービスで使える1桁の引き算レクリエーション|グループで楽しむ脳トレ活用法

toshi2511

「毎回同じような体操やクイズばかりで、レクリエーションのバリエーションに悩んでいる」というお話を、施設のスタッフの方からよく伺います。

引き算は、たし算に比べて「考える時間」がやや長くなりやすい計算です。この特性を活かすと、グループレクリエーションでも落ち着いた雰囲気で取り組める活動になります。この記事では、施設で引き算を使ったレクリエーションを行う際の工夫をご紹介します。

引き算がレクリエーションに向いている理由

果物模型を動かして引き算を考える高齢者

引き算はたし算よりも一瞬考える時間が必要なため、参加者同士で「あと少し」「もうすぐ」といった声かけが自然に生まれやすい計算です。この間(ま)がコミュニケーションのきっかけになります。

グループで行う進め方の例

卓上ボウリングを使った引き算レクリエーション

ヒント方式:答えがすぐに出ない方には、指を使った視覚的なヒントを出しながら進める方法です。焦らせず、考える時間を大切にします。

ペア方式:2人1組で交互に問題を出し合う方式です。出題する側にも「問題を作る」という頭の使い方が求められ、双方向の刺激になります。

正誤判定方式:スタッフが計算式と答えを読み上げ、正しいか間違っているかを参加者に判定してもらう方式です。自分で計算しなくても参加でき、幅広い方に対応できます。

難易度に差がある場合の工夫

引き算は「繰り下がりの有無」で難易度が大きく変わります。同じグループ内でも、答えやすい問題(繰り下がりなし)と少し考える問題(繰り下がりあり)を組み合わせ、参加者の様子を見ながら出題順を調整するとよいでしょう。

進行時に気をつけたいこと

引き算は「わからない」という気持ちになりやすい計算でもあります。間違えても責めず、「惜しい」「もう少し」といった前向きな声かけを心がけ、安心して参加できる雰囲気を作ることが継続のポイントです。

1桁のたし算レクリエーションとの違い

たし算のレクリエーションに比べ、引き算は考える時間が少し長くなる分、落ち着いた雰囲気になりやすい傾向があります。活気のある活動にしたい場合はたし算を、ゆったりとした時間にしたい場合は引き算を選ぶなど、場の雰囲気に合わせて使い分けるのもおすすめです。

まとめ

1桁の引き算は、進行方法を工夫することで、落ち着いた雰囲気の中で楽しめるグループレクリエーションになります。参加者一人ひとりのペースを尊重しながら、無理なく取り入れてみてください。

ABOUT ME
高橋
高橋
言語聴覚士
現役の言語聴覚士として、高齢者のリハビリに10年以上従事しています。回復期病院・デイサービス・老人保健施設での臨床経験をもとに、認知症予防に役立つ脳トレ情報を発信しています。「なぜこの問題が脳に良いのか」を専門家の視点からわかりやすく解説することを大切にしています。
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