高齢者向け計算問題100問 無料プリント|足し算・引き算・掛け算ミックスで脳トレ

「計算問題をやってみたいけど、足し算だけでは物足りない」

「もう少し頭を使いたい」
そんなお声を、デイサービスや外来リハビリの現場でよく耳にします。
私は現役の言語聴覚士として10年以上、認知症の方や脳卒中後の方のリハビリに携わってきました。この記事では、足し算・引き算・掛け算を組み合わせた計算問題ミックス100問をご紹介します。
ミックス問題の最大の特徴は、「計算の種類を切り替えながら解く」という動作にあります。この切り替えの動作が、前頭葉・ワーキングメモリ・注意力をバランスよく刺激し、認知症予防に高い効果をもたらします。
特別な道具は不要です。プリントアウトして、ご自宅でもデイサービスでも、今日からすぐに取り組めます。
計算問題ミックス 一部抜粋

無理のないペースで取り組んでみましょう。
問題
- 12 + 5 =
- 7 × 3 =
- 18 – 4 =
- 25 + 6 =
- 6 × 4 =
- 30 – 7 =
- 14 + 3 =
- 9 × 2 =
- 22 – 5 =
- 4 × 7 =
答え
- 12 + 5 = 17
- 7 × 3 = 21
- 18 – 4 = 14
- 25 + 6 = 31
- 6 × 4 = 24
- 30 – 7 = 23
- 14 + 3 = 17
- 9 × 2 = 18
- 22 – 5 = 17
- 4 × 7 = 28
続きの90問は無料PDFでダウンロードできます。
計算問題ミックスが脳トレに良い理由

なぜ「ミックス」が脳に良いのか?
単純な足し算だけ、引き算だけを繰り返す問題と、ミックス問題では脳への刺激量が大きく異なります。
足し算と掛け算が混在した問題を解くとき、脳は毎回「これは何の計算か?」を判断し、処理方法を切り替えています。この「切り替え」の動作を、認知神経科学では「認知的柔軟性」と呼びます。
認知的柔軟性は、認知症の初期から低下しやすい機能のひとつです。ミックス問題で繰り返し切り替えを行うことが、この機能の維持・強化につながります。
具体的には、次の3つの認知機能を同時に使います。
① 前頭葉(判断・切り替え)
「+か×か」を瞬時に判断し、処理方法を選ぶのは前頭葉の役割です。前頭葉は意欲や注意のコントロールにも関わるため、ここを鍛えることが認知症予防に直結します。
② ワーキングメモリ(一時的な情報保持)
計算の途中で数字を頭の中に保持しながら処理する力です。「3×8は……24」と頭の中で作業するときに使われており、記憶力の基盤となる機能です。
③ 注意力(正確な処理)
問題をミスなく読み取り、正しい計算記号を見落とさず処理する力です。注意力の維持は、日常生活の安全にも直接関わります。
リハビリ現場での活用法【デイ・個別・在宅】

10年以上の臨床経験のなかで、この計算ミックス問題はさまざまな場面で活用してきました。使う場所によって、取り組み方を少し変えるのがポイントです。
① デイサービスでの使い方
デイサービスでは、午前中のレクリエーション前の「ウォーミングアップ」として導入するのが効果的です。1回10〜20問を目安に、利用者さんに声に出しながら答えてもらうと、発声による口腔機能へのアプローチも同時にできます。
グループで取り組む場合は、「答え合わせを一緒にする」時間を設けると、コミュニケーションが生まれ、楽しい雰囲気で継続しやすくなります。
私が勤務したデイサービスでも、毎週同じ問題セットを繰り返すことで、利用者さん同士が「前より早く解けた!」と話し合う場面が生まれていました。
② 個別リハビリでの使い方
個別リハビリでは、対象者の認知機能レベルに合わせて難易度を調整します。
まず足し算のみで慣らし、次に引き算を混ぜ、慣れてきたら掛け算を加えるという段階的な導入が基本です。
大切なのは、答えの正誤よりも「考えるプロセス」を見ること。「どうやって考えましたか?」と問いかけることで、思考の整理や言語化のトレーニングにもなります。
③ 在宅での使い方
自宅で取り組む場合は、1日5〜10問からスタートするのが長続きのコツです。
「全部やりきらなければ」というプレッシャーを取り除くことが、継続の鍵になります。
カレンダーに「今日解いた問題数」を記録するだけでも達成感が生まれ、習慣化しやすくなります。家族と一緒に取り組み、答え合わせを会話のきっかけにするのもおすすめです。
効果を高めるための3つのコツ

① 難易度は「少し考えれば解ける」レベルを選ぶ
脳トレの効果が最も高いのは、簡単すぎず難しすぎない「適度な負荷」がかかっているときです。
すらすら解けてしまう問題では脳への刺激が少なく、逆に難しすぎると意欲が下がって続かなくなります。
このミックス100問は、多くの高齢者の方がちょうど良いと感じる難易度に設定しています。
② 毎日少しずつ続ける
脳トレは「量」より「継続」です。週1回まとめてやるより、毎日5分続ける方が認知機能の維持に効果的であることが多くの研究で示されています。
まずは「毎日1問でもOK」という気持ちで始めてみましょう。
③ 正解にこだわりすぎない
間違えることを恐れて問題を避けてしまうと、脳への刺激が減ってしまいます。
「間違えてもOK、考えること自体が脳トレ」という気持ちで取り組むことが大切です。
答えを確認したあとに「なぜそうなるか」を考えることも、脳への良い刺激になります。
この問題がおすすめの方
- 脳トレを始めたいが何から取り組めばよいかわからない方
- 足し算だけでは物足りなくなってきた方
- デイサービスや介護施設でレクリエーション教材を探している方
- 家族や親御さんの認知症予防に取り組みたい方
- 在宅リハビリで使える教材を探している介護者・支援者の方
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大きな文字で見やすく設計しており、デイサービスや施設でのレクリエーション、ご自宅での脳トレにご活用いただけます。





