割り算

【言語聴覚士が解説】高齢者向けわり算20問(余りなし)|思考力と作業記憶を鍛える認知症予防の脳トレ

toshi2511

「わり算に少し苦手意識がある」

「毎日続けられる脳トレを探している」

こうした方におすすめなのが、余りなしのわり算です。

この記事では、現役の言語聴覚士として10年以上、認知症の方や高齢者のリハビリに携わってきた私が、**わり算問題20問(余りなし)**をご紹介します。

四則計算の中でもわり算が特に脳に与える効果について、専門的な視点から解説します。

わり算が脳トレに効果的な理由【言語聴覚士が解説】

わり算は「2つの記憶」を同時に使う複合的な計算

わり算を解くとき、脳の中では実は2つの異なる記憶システムが同時に働いています。

「12÷3」を計算するとき、多くの方は「3×4=12だから、答えは4」というように、九九(かけ算の記憶)を逆向きに使って答えを導きます

これは、わり算という「未知の計算」を解くために、すでに記憶しているかけ算の知識を呼び出して活用する処理です。長期記憶(九九)を引き出しながら、新しい計算(わり算)を処理するという、2つの記憶システムを連動させる複合的な認知活動が行われています。

「逆から考える」ことが前頭葉を強く刺激する

足し算や引き算は、与えられた数字をそのまま処理すれば答えが出ます。一方わり算は、「何の数を掛けたらこの数になるか」と逆方向から考える必要があります。

この「逆から考える」という思考プロセスは、前頭葉が担う高次の認知機能のひとつです。普段とは違う方向から問題にアプローチする経験を重ねることが、脳への新鮮な刺激となり、認知的柔軟性の維持に役立ちます。

「余りなし」だからこそ得られる成功体験

わり算には「余りあり」の問題もありますが、今回は意図的に**「余りなし」**の問題を選んでいます。

余りなしの問題は、答えがきれいに割り切れるため、達成感を得やすいという特徴があります。脳トレの継続には「できた」という成功体験の積み重ねが欠かせません。わり算に苦手意識を持つ方の入門として、余りなしの問題から始めることは、心理的なハードルを下げる効果的なアプローチです。

慣れてきたら、余りのある問題にも挑戦することで、さらに難易度の高い思考力のトレーニングになります。

このトレーニングがおすすめの方

  • 毎日少しずつ脳トレを続けたい方
  • わり算に苦手意識があり、やさしく復習したい方
  • 計算力・思考力を維持したい方
  • デイサービスや介護施設でのレクリエーション教材を探しているスタッフの方

高齢者向け わり算問題20問(余りなし)

【問題】

問題
  1. 6÷2=
  2. 8÷4=
  3. 9÷3=
  4. 4÷2=
  5. 10÷5=
  6. 12÷3=
  7. 14÷7=
  8. 15÷5=
  9. 16÷4=
  10. 18÷6=
  11. 12÷4=
  12. 18÷3=
  13. 20÷5=
  14. 16÷2=
  15. 14÷2=
  16. 21÷7=
  17. 24÷6=
  18. 27÷3=
  19. 30÷5=
  20. 28÷4=

答え

答え
  1. 6÷2=3
  2. 8÷4=2
  3. 9÷3=3
  4. 4÷2=2
  5. 10÷5=2
  6. 12÷3=4
  7. 14÷7=2
  8. 15÷5=3
  9. 16÷4=4
  10. 18÷6=3
  11. 12÷4=3
  12. 18÷3=6
  13. 20÷5=4
  14. 16÷2=8
  15. 14÷2=7
  16. 21÷7=3
  17. 24÷6=4
  18. 27÷3=9
  19. 30÷5=6
  20. 28÷4=7

効果的な取り組み方【言語聴覚士の視点】

① かけ算と関連づけて考える

わり算は「かけ算の逆」として考えると理解しやすくなります。「12÷3」を見たら「3×いくつが12になるか」と考える習慣をつけることで、計算がスムーズになります。この「関連づけて考える」プロセス自体が、記憶のネットワークを強化するトレーニングになっています。

② 声に出して計算する

「12÷3は……3×4だから4」と声に出しながら計算することで、言語機能と聴覚への刺激が加わります。集中力も高まりやすくなります。

③ できたことをしっかり評価する

正解できたときは「できた」という実感を大切にしてください。余りなしの問題はすっきりと答えが出るため、その達成感を意識的に味わうことが、継続のモチベーションにつながります。

④ 1日5分を目安に行う

わり算は思考のプロセスが多いため、無理のない範囲で取り組むことが大切です。1日5分・数問からのスタートで十分です。

リハビリ現場での活用法

デイサービスでは、問題を声に出して読み上げ、参加者が「3×いくつだったか」を一緒に考える時間を作ると、グループでのコミュニケーションが生まれます。

個別リハビリでは、すぐに答えが出ない場合に「3の段を思い出してみましょう」とヒントを出すことで、段階的に想起を促せます。九九の記憶がしっかり残っている方には、特に取り組みやすいトレーニングです。

まとめ

わり算(余りなし)は、九九という長期記憶を活用しながら逆算的に考える力を鍛える、複合的な脳トレです。

「かけ算の逆」として捉えることで理解しやすくなり、余りなしの問題は達成感も得やすいため、継続のモチベーションを保ちやすいのが特徴です。

自分のペースで、無理なく取り組んでいきましょう。

※本記事は情報提供を目的としており、診断・治療の代替となるものではありません。

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少しずつステップアップしていきましょう!

ABOUT ME
高橋
高橋
言語聴覚士
現役の言語聴覚士として、高齢者のリハビリに10年以上従事しています。回復期病院・デイサービス・老人保健施設での臨床経験をもとに、認知症予防に役立つ脳トレ情報を発信しています。「なぜこの問題が脳に良いのか」を専門家の視点からわかりやすく解説することを大切にしています。
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